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日中間ビジネスの変革と創造

2012年は日中国交正常化40周年の年でしたが、この40年の中で最も日中関係が悪化した1年でした。

日中関係は改善されるのか

政治的には日中関係の改善には時間がかかります。もしかすると、日本と中国という隣国がともに大国となった今、政治的に友好関係は難しいかもしれません。特に今回は領土問題ですから、世界の歴史を見ても隣接する大国は領土問題で戦争を繰り返しています。

領土問題について、戦争でしか解決できない、とは言いませんが、戦争でも解決できない、ということは言えます。

こういう時こそ、政府間レベルの話し合いを期待します。顔を合わせて、腹を割って話し合えば、今回のような、ほとんどの国民にとって無意味な騒動は軽減できると思います。

マーケットとしての中国

経済的には日本製品の不買運動も見られますが、私は楽観視しています。短期的にはマイナス要因もありますが、長期的には以前と変わらず基本的には発展していくと思います。日中両国の企業は、お互い無くてなはらない存在だということを知っています。今後もその関係は変わらないはずです。日本にとって、生産拠点としての中国のウエイトは減っていくと思われますが、マーケットとしての重要性は増していきます。少子高齢化で減少していく日本マーケットを支える一つの柱として中国マーケットの存在は必要不可欠です。中国にとっても、日本企業からの投資だけでなく、日本企業が持つノウハウは喉から手が出るほど欲しいのです。

中国が急激な経済成長を遂げ世界第二位の経済大国となった現在、日中間のビジネスも当然、今までと同じというわけには行きません。

「新しいビジネス・価値観を生み出せる企業」「マーケットの変化に合わせて変われる企業」のみが生き残れると言えます。

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